浦和が2度先行するも分け合った勝ち点1
J1で24度目のさいたまダービー。これまで浦和の9勝6分8敗とダービーらしくほぼ互角の成績だったが、この試合も結果として差がつくことはなかった。
先制したのは浦和。立ち上がりから主導権を握ると、その勢いのまま26分にFKの流れからPKを獲得。これを興梠が冷静に決めた。大宮は前半、攻撃時は4バック、守備時は5バックと変えていたフォーメーションを、後半に入るとアンカーのカウエを最終ラインに下げることで[5-3-2]に固定。1点を追いかける中で押し込む展開が続いたが、前半と比べて構えて守った浦和もチャンスを与えない。しかし66分、自陣でのFKで宇賀神と遠藤の呼吸が合わず、宇賀神のパスがマルセロ・トスカーノへ渡ると、最後は途中出場のマテウスがペナルティーエリアの外から正確かつ巧みなシュートを決めて同点に追いついた。
それでも浦和は失点直後の69分、「ひたむきにトレーニングに励んでいたし、今回もそういう気持ちをすごく感じさせてくれた」ことで堀監督に抜擢されてリーグ戦14試合ぶり2試合目の先発出場した菊池のクロスからGK加藤順がはじいたボールに柏木が詰めて再びリード。そのまま時間は刻一刻と経過し、浦和が堀体制初陣を勝利で飾るかと思われたが、そう単純にいかないのがダービー。88分、岩上が右サイドから上げたアーリークロスをこちらも途中出場の瀬川が遠藤の前に入ってダイビングヘッド。このボールが遠藤に当たって方向が変わると同時にバウンドしてGK西川の頭を越えてゴールに吸い込まれた。
笑顔の大宮と肩を落とす浦和。同じ勝ち点1を分け合ったが、試合後の両者の様子がその価値の違いを如実に表していた。(菊地 正典)