起死回生の同点弾も、青赤を崩せなかった川崎F
25,403人の観客が見守った30回目の多摩川クラシコ。素晴らしい雰囲気の中で互いに攻め合う白熱した展開となった試合は、両者ともに勝ち点1を分け合うドロー決着で幕を閉じた。
立ち上がりからボールを保持したのは川崎Fだった。大島とエドゥアルド・ネットを中心にボールを動かし、相手のシステムとのミスマッチを利用して攻撃をしかけていく。だが、「前半からボールを持ってはいたけど、つなぎの部分でミスが多く、最後のところまでいけない部分が結構あった」と小林。パスワークの中で攻撃のテンポを変えることができず、なかなか崩し切る場面を作れなかった。
対してFC東京は中盤中央の3枚が奮起。粘り強くプレッシングを掛けて相手のミスを誘発し、ボールを奪っては攻撃への切り替えを素早くしてショートカウンターでゴールに迫る。先手を奪ったのも青赤。49分、「宏介くん(太田)ならゴールを決められる位置にボールが来ると思っていた」と中島がクロスをヘディングで沈め、FC東京が先制に成功する。
その後は川崎Fが攻勢を強めたが、FC東京も相手の攻撃を受けながらカウンターを発動。シュート数ではホームチームが圧倒したが、決定機の数ではFC東京も負けていなかった。
川崎Fは最後に意地を見せ、89分に森谷のCKを谷口が押し込んで同点弾を奪取したが、試合をひっくり返すまでには至らずに試合は痛み分けに終わった。「要所要所で良い縦パスは入っていたが、そこからの絡み、崩しというのが少なかった。今日は負け試合だったと思っている」と阿部。川崎Fにとっては次につなげなければならない勝ち点1となっている。(林 遼平)