タイトな守備と二つのエル・ゴラッソで鮮やかな逆転
真夏の夜空に豪快な3発の“花火”を打ち上げた柏が、ここ数試合のうっ憤を晴らす鮮やかな逆転勝利を収めた。
約1カ月ぶりのホーム戦で4試合ぶりの勝利を目指した柏。5分にCKの流れから失点し、いきなり暗雲が立ち込めたが、選手たちに焦りはなかった。「ここ最近の試合は点を取れていたし、焦ることなくゲームを運ぶことはできていた」と中山。失点直後はロングボールを多用してくる神戸に押し込まれたが、30分過ぎからスペースが空いてくると、人に強く食いついてくる相手を逆手に取りボール動かしていった。
そしてハーフタイム、選手たちの表情を見て、「『まだまだいけるな』という確信を持った」と話す指揮官からゲキを飛ばされた柏が後半は躍動する。50分、GK中村までもが絡む自陣からの流れるようなビルドアップで神戸を切り崩すと、最後はディエゴ・オリヴェイラが決め同点に。その直後の決定機こそ決め切れなかったが、67分に報復行為を働いた田中英が一発退場したことで意気消沈気味の神戸をさらに押し込んでいった。
すると、72分と76分に二つのゴラッソが生まれる。この日再三のファインセーブを見せていた神戸GKキム・スンギュも「コースも良いシュートだったので、防ぐことはできなかった」と称えるほかないシュートが、クリスティアーノと中山から立て続けに飛び出し、試合を決めた。守っても、失点シーン以外はピンチを招かなかった柏。大きな注目を集めたルーカス・ポドルスキに対しても中谷を中心にタイトなマークで封殺し、前を向いてプレーさせる場面を作らせなかった。
一方の神戸は、前節・大宮戦で鮮烈なデビューを飾ったポドルスキが終始判定にイライラを募らせるなど本領を発揮できず、チームとしても良いところなく完敗。またしてもネルシーニョ監督は古巣・柏に対して勝利を挙げることができなかった。(須賀 大輔)