群馬にとっては悲劇の敗戦となった。ゲームは、群馬が[4-4-2]、山形が[4-2-3-1]のシステムでスタートした。群馬は、高井、松下が警告累積で出場停止となった上に山岸らが負傷欠場するスクランブルだったが、カン・スイルとマテウスの2トップが機能。前半終了間際には波状攻撃を見せ、山形をノックアウト寸前まで追いつめていく。
群馬優位ながらもスコアレスで折り返したゲームは、後半に山形が[4-2-3-1]から[3-4-3]へシステム変更したことで、流れが微妙に変わっていく。「前半は攻守がアジャストしなかったので、後半に形を変えてあえてズレを作った」(木山監督)。勝利に飢えた群馬はガムシャラに走り続けるが、山形の両ウイングバックが高い位置を取ってきたことで、前線と最終ラインが間延びしていく。それによって、群馬の体力が一気に消耗していった。
ゲームが決したのは後半ロスタイムの90+4分だった。山形が右サイドの瀬沼にボールを託すと、群馬の最終ラインがズルズルと下がった。それによって群馬のバイタルエリアはガラ空きとなり、瀬沼のコントロールショットがDFの間をすり抜けゴールネットを揺らす。GK牲川は「人数はいたのに、ボールに対してプレッシャーが掛からなかった」と悔やんだ。
歓喜の声を上げる山形に対して、ピッチに倒れ込む群馬の選手たち。最下位・群馬としては、悔やんでも悔やみ切れない残酷な結末だった。(伊藤 寿学)