積極的に戦い続けた讃岐が8試合ぶりの勝利
今季いまだ2勝。直近7試合勝利なく、その勝利の味を忘れかけていた讃岐だったが、ようやくそれを思い出したようだ。
試合序盤こそ両チームとも慎重な立ち上がりだったが、時間が経つにつれ徐々にボルテージは上がる。積極性を見せたのはホーム・讃岐のほうだった。水戸と同じ[4-4-2]のシステムでポジションがマッチアップする中、高い位置からプレッシャーを掛けて相手の自由を奪うと、そこからしっかりとボールを握り、じわじわと攻勢をかけていく。
ハイプレスをしかけるぶん、守備ラインの背後にスペースは生まれたが、この試合では水戸の俊足FW前田に対してスピードでも対抗するべく讃岐のスピードスター、アランを今季CBとして初起用。攻める守備を採りながらも最大限のリスクマネジメントを行い、水戸の武器を封じにかかった。
前半はゴールこそ生まれなかったものの、主導権を掌握して試合を折り返した讃岐は、後半さらにギアをシフトアップ。テンポ良いパスワークで相手を翻ろうし、敵陣でじっくりボールを回しながら好機をうかがうと、67分、ついにその均衡が破れる。水戸のCKを確実にクリアするとそのままロングカウンターを発動。ここぞとばかりに人数をかけて攻め上がると、最後は水戸を古巣とする馬場がゴールをこじ開けて讃岐が先制した。
その後も讃岐は守りに入ることなく積極性を維持。攻勢に出ようとする水戸のスキを突くと、71分には高木が相手守備の背後を取って追加点を挙げ、8試合ぶりの勝利をぐっと手元に手繰り寄せた。
水戸は試合序盤からボールを効果的に持てず、自慢の林、前田の強力2トップも閉口したまま。試合が進むにつれて讃岐との疲労の差は顕著になり、2点のビハインドを背負った後半はシュート1本。この日ばかりは讃岐の引き立て役に回ってしまった。(松本 隆志)