急造3バックで押し込んだG大阪だがFK2発に沈む
アウェイで2-0で快勝。しかし磐田を率いる指揮官は「一言で言えば、よく勝ったなというゲームだった」(名波監督)とチームの戦いぶりを振り返った。
互いに8月に入ってから1分1敗で足踏みが続いている両者のぶつかり合いで主導権を握ったのは満身創痍のG大阪。発熱の井手口と負傷のファビオ、そしてオ・ジェソクを出場停止で欠くG大阪はJ1デビューとなる市丸を先発に抜擢し、3バックで磐田を迎え撃った。
急造布陣とは思えないボールの回りの良さとともに磐田を押し込んだホームチームだったが、かつてのJリーグMVPが劣勢を一変させる。19分に遠藤が与えたFKから中村俊が絶妙のキックで大井の先制点をお膳立て。首位追撃に向けて負けられないG大阪は後半、ギアをトップに入れると猛攻を見せ始めた。
ややもするとサイド攻撃一辺倒だった甲府戦までと異なり、ファン・ウィジョとアデミウソンの2トップに積極的に縦パスを供給。迫力ある攻めを見せながらも磐田も大井を中心に懸命の粘りを見せる。
「後半、向こうがギアを上げてきたけど、そこで粘れたのが大きかった」と中村俊が振り返った我慢の時間帯。劣勢の中でも、自在なポジション取りで速攻への起点となった磐田の背番号10が再び輝いた。73分、川又が得たFKで中村俊は再びピンポイントのキックを供給。アダイウトンが頭でねじ込んで試合を決定づけた。
7月以降早くも4敗目を喫した長谷川監督は「セットプレー2発で沈められたけれども、これもサッカー」とこぼしたが、磐田が持つ極上の“飛び道具”が試合を決した。(下薗 昌記)