先週、アイスタで輝いた“黄色の閃光”が、今週は吹田スタジアムで輝いた。
一進一退の前半から、徐々に柏がペースを握り始めた後半、クリスティアーノが59分、64分と立て続けに決定機を迎える。しかし、どちらも決め切ることができず。主導権を握りながらもゴールを奪えない展開から、脳裏にはシュートを20本を打ちながらスコアレスドローに終わった前々節・鳥栖戦がよぎり始めた。さらに、タッチライン際では前回対戦で2得点を許した長沢が待機。G大阪が反撃の準備を整えていた。
そんな、ゲームの流れが相手に傾きそうになっていた68分、またしても試合を決めたのは、柏が誇るスピードスターだった。「(64分の)クリス(クリスティアーノ)にパスを出したプレーも、打とうと思えば打てた。あそこでパスを出して外れてしまったので、次は自分でシュートを打つと決めていた。そのためにちょっと中を見て、(右足で)クロスを上げるふりをして(左足で)打った」
スピードに乗ったドリブルでペナルティーエリア内に侵入した伊東が迷わずに左足を振り抜くと、ボールは藤春の足に当たりながらもゴール左スミに。「(左足のシュートは)今季に入ってからの課題でもあったし、そこを決められたらプレーの幅も広がる。(相手に)当たっていたと思うけど、当たっていなくても良いところに飛んでいたと思うので、思いどおりに打てた」。シーズン当初から地道に取り組んできた練習の成果が報われた瞬間であった。
依然、混戦の上位陣。「負けられない戦いが続く。一戦一戦自分がゴールに絡んでチームが勝てれば」と語り、チームをけん引する伊東からますます目が離せない。(須賀 大輔)