勝因は快足封じと後半のギアチェンジ。次節は3位・名古屋と激突
前節、前田と齋藤恵の“J最速2トップ”で京都に快勝した水戸は、この試合でさらに今季10得点の林も先発に加えた。齋藤恵のポジションは右サイドハーフ。西ケ谷監督は「連戦なのでチャレンジしていった部分と、彼のパワーに期待した」と説明したが、この起用がハマらなかったことが横浜FCに幸いした。
水戸は立ち上がりからSBの裏を狙って横浜FCの最終ラインに圧力を掛けた。そのロングボールに対し「裏を怖がって間が空いてしまった」(佐藤謙介)横浜FCは、水戸にセカンドボールを拾われてペースを握られながらも、「最終ラインの後ろで受けさせると相手の良さが出てしまうので、足元で受けさせるような守り方を心がけていた」(ヨン・ア・ピン)。高さやスピードに優れる水戸のアタッカー陣だが、スペースのない状況での打開力に欠け、41分にロングボールから迎えた林の絶好機は、GK高丘のビッグセーブに防がれた。
後半、「ギアを変えてもう一段階走ろう」(佐藤謙介)と選手間で話し合った横浜FCは、「守備で求められることが多く、戸惑いもあった」という齋藤恵と田向の間のスペースを連続して突く。そして野村、田所に加え、レアンドロ・ドミンゲスや佐藤謙介も絡んで数的優位を作る攻撃でCKを得ると、その流れからヨン・ア・ピンが待望の先制点。水戸は佐藤和弘や船谷を投入して打開を図るが、横浜FCの粘り強い守りをこじ開けられず、西ケ谷監督は「相手の形にハマってしまった」と肩を落とした。
横浜FCは4試合ぶりの勝利を挙げ、3位・名古屋、首位・湘南とアウェイで続く次節からの上位との直接対決にはずみをつけた。(芥川 和久)