両チームが連敗脱出を期して臨んだこの一戦。アウェイの大分が5バック気味に構える慎重な戦い方を選択し、静かな展開で幕を開ける。
「失点したくないという気持ちから、まずは手堅く入った」(鈴木惇)。序盤はその思惑どおり、京都の武器である前線へのロングボール、スピードのあるサイド攻撃に大分が落ち着いて対処し、決定的な場面を作らせない。一方で低い位置からの組み立ては京都のプレスに阻まれ、大分も攻撃の形を描けない時間が続く。そのこう着状態を京都が1本のセットプレーで破る。39分、CKを頭で合わせたイ・ヨンジェが9試合ぶりのゴールを挙げ、ホームチームに先制点をもたらす。
後半に入ると、大分がウイングバックを高い位置でプレーさせ始め反撃に出る。64分、流れるようなパスワークから鈴木惇がネットを揺らすと、81分には途中出場のシキーニョの突破から投入されたばかりの伊佐がゴール。交代策も的中させた大分がゲームをひっくり返す。しかし京都も意地を見せる。タイムアップが迫る90+3分、ケヴィン・オリスが直接狙ったFKはGKに一度は阻止されたが、クロスバーのはね返りに大黒がいち早く反応。土壇場で同点ゴールを沈めた。
主力4人を出場停止で欠いていた京都。前節で今季初の連敗を喫していた大分。互いに苦しい状況で迎えたゲームだったが、両軍はともに“連敗脱出”という最低限のミッションをクリアした。(川瀬 太補)