この試合のシュート数は11対1。「パーフェクトに近いくらい、狙ったプレーが出せていた」(木山監督)というホームの山形がボールを思いどおりに動かし、守備でもシステムのズレを埋めていた。
しかし、岡山にたった1本喫したシュートから先制を許す。26分のCK、岡山のキッカー・伊藤のボールは、構えた山形のゾーンに向かわずマイナス方向へ。ニアに構える三村が「中は見えていなかった。ミートだけ意識した」と左足を振ると、ストレート系のボールが地を這うように対角に走り、ゴールマウスに収まった。このところゾーンの守備で失点する場面が多い山形は三村へのアプローチが間に合わず、密集の中で何人もの足元を通過するシュートに反応できなかった。
後半に押し込まれた岡山はシステムを[3-5-2]に変え、多くの時間を自陣での守備に費やす中で追加点を狙ったが、汰木を投入するなど山形が攻撃のギアを上げる。そして栗山のゴールでようやく追いついたのは80分。その後もセットプレーを含めて一方的に押し込んだが決め切れず、逆転とはならなかった。
「ここ最近、全部が決勝戦で、全部で勝ち点3を狙っていこうとチームとしてやっている中で、非常に残念」。GK児玉はあのCKを悔しがった。J1昇格プレーオフ圏内の6位との勝ち点6差を詰めるには勝ち続けるしかないと分かっているが、なぜか逃げていく勝ち点3。3試合ドローが続く山形は正念場が続いている。(佐藤 円)