千葉には痛い、東京Vにとっては最低限の『1』
“ハイプレスvsハイプレス”のガチンコ対決は互いの良さを惜しみなく出し合う好ゲームとなった。
機先を制したのは東京V。3トップが千葉のボールの出しどころを制限し、渡辺、梶川のインサイドハーフとアンカーの内田が連動してボールを回収することで、主導権を握る。攻撃では圧倒的なパワーを誇るドウグラス・ヴィエイラ、アラン・ピニェイロの“個”を生かし、シュートまで持ち込むが、ゴールには至らない。逆に30分ごろから東京Vの運動量が少し落ちプレスが緩むと、千葉がボールを握り始める。ただ決定機は作れず、スコアレスで前半を折り返した。
後半は一転、スコアが目まぐるしく動き出す。51分、前半終盤の流れを維持したホームチームがラリベイの技あり弾で先制する。ただ、失点で目を覚ました東京Vも積極性を取り戻すと、56分にヴィエイラのビューティフルゴールで同点とし、62分には千葉DF陣の連係ミスを逃さなかった梶川が今季初ゴール。わずか7分間で逆転に成功する。
そして、ポイントとなったのは65分の大久保の投入。「外から攻撃する意図があった」(フアン・エスナイデル監督)と3バックに変更した千葉は、サイドの攻略を明確に打ち出すと、71分にその大久保が矢田のクロスを頭で合わせ、試合を振り出しに戻す。その後は千葉が圧倒的に攻め込むもゴールは遠く、2-2のまま終了のホイッスルを迎えた。
最終的にはシーソーゲームとなったが、90分をとおしての内容を鑑みれば、2得点ずつ奪ったドロー劇は妥当な結果か。ただ、千葉にとってはリーグ戦終盤の4戦勝ちなしは非常に痛く、連勝が4で止まった東京Vは6位を堅持し、最低限の勝ち点1となった。(大林 洋平)