クラブ史上最低成績(15年)のJ2・17位が迫る京都。J3降格圏に沈む山口。瀬戸際に追い込まれている両チームの明暗は、前半の攻防でハッキリと分かれる。
開始3分、いきなりゲームが動いた。CKを渡辺が頭で合わせ、敵地で山口が先制する。ビハインドを負った京都はセットプレーを中心に山口ゴールへ迫るが、そこで厚い壁となったのがGK吉満。京都は前半だけで10本ものシュートを浴びせるも、枠へ飛ぶボールはことごとく吉満にセーブされ、同点ゴールが奪えない。一方、山口は前半ロスタイムにショートカウンターから小塚がネットを揺らし、リードを広げる。
CKをゾーンで守るチームの泣きどころであるニアを正確に突いた1点目、京都のビルドアップの乱れを逃さなかった2点目。カルロス・マジョール監督が「スカウティングどおり」と評価したように、山口は京都戦に向けた準備をしっかりと二つの得点につなげた。
後半に入ると京都はボランチ2枚をベンチに下げ、サイドハーフでプレーしていた仙頭をアンカーに配置するリスク覚悟の布陣で押し込もうとするが、山口は自陣に人数を割き、粘り強く対応。73分に途中出場の岩崎がヘディングシュートを突き刺して京都が1点を返すも、反撃はここまで。山口が2-1で逃げ切った。
山口が1失点以下で90分を終えたのは実に8試合ぶりのこと。J3降格圏脱出を目指すシーズン終盤の戦いに、大きなはずみがつく勝ち点3となった。(川瀬 太補)