福岡は直近3試合で勝利がないものの、エースのウェリントンが2試合の出場停止から復帰。首位・湘南を追走するためには是が非でも4戦ぶりの勝利が欲しい一戦で、ゲーム開始から理想的な展開に持ち込み、勝利へとまい進した。
風上にエンドを取った福岡が序盤から前線のウェリントンをターゲットにボールを集め、そのセカンドボールから仲川ら機動力のある選手が好機を創出。12分にウェリントンのポストワークから山瀬が先制点を奪うと、後半にも亀川のシュートをGKがはじいたところを再び山瀬が押し込んでリードを広げた。
5連勝中の讃岐は、その勢いもここまでかと思われたが、試合終盤に、積み上げてきた連勝が“運”ではなかったことを証明する。前線からプレッシャーを掛けて福岡を追い詰めると、82分に永田が反撃の口火を切る追撃弾。その4分後に絶好の位置で得たFKを渡邉が直接決めて鮮やかに同点にしてみせた。そればかりかタイムアップ直前には馬場が決定機を創出し、劇的な逆転の幕切れの可能性すら生んだ。
ともに勝ち点1ずつを分け合う結果は妥当なものだったが、試合後の高揚感にあふれる讃岐と喪失感を隠せない福岡との温度差は歴然としたものだった。(松本 隆志)