高速FWのプレスをロングボールで回避した千葉。昇格争いに踏みとどまる
千葉にとって1-3で敗れた前回対戦の教訓から水戸の高速FWのハイプレスにどう対応するかがポイントの一つだった。そして戦前の予想どおり、立ち上がりから猛烈なプレッシャーを掛けてくる相手に対し、DF陣はセーフティーにロングボールを配球することでそのテーマをクリアする。そこで、もう一つポイントとなったのが「(ボールを)拾えたことが勝敗を分けた」(矢田)というセカンドボールの攻防。矢田の言葉どおり、予測とデュエルで上回った千葉の中盤がボールを回収し、主導権を握ることに成功した。
水戸のプレスが落ち着きを見せ始めた25分以降はややオープンな展開となるが、互いにネットは揺らせず。それでも42分、素早いリスタートで矢田からボールを受けた為田が左サイドをえぐってクロス。ペナルティーエリア内に侵入していた矢田が左足ボレーで鮮やかに合わせて試合を動かした。
そして、次にスコアを動かしたのもホームチーム。50分、敵陣の左サイドでボールを受けた為田がそのまま中央に切れ込み、右足を振り抜いたシュートはファーポストをたたいてゴールに吸い込まれたゴラッソ。ところが、リードを2点に広げ、優位に立った千葉は思わぬミスから失点してしまう。70分、清武のバックパスを前田にカットされ、ゴールを許す。息を吹き返したかに見えた水戸だったが、千葉は81分に大久保を投入して5バックにシステムを変更し、守備を強化すると、攻撃陣がうまく時間を使いながら時計の針を進め、危なげなく逃げ切った。
千葉はJ1昇格プレーオフ進出争いに踏みとどまる6試合ぶりの勝利。一方、水戸は得点こそ挙げたものの、ほとんど見せ場を作れずに2連敗。5戦勝ちなしとなった。(大林 洋平)