台風の影響で1日遅れて開催された九州ダービーは、内容、結果ともに、お互い直近のゲームで勝ち切れていない状況をそのまま反映したものになった。
[5-3-2]の布陣で入った熊本は序盤、「中盤の脇を抑えられず」(池谷監督)福岡にペースを握られる。守備のオーガナイズ自体は崩さず、粘り強い対応でしのいではいたものの、攻撃ではサイド深い位置まで運びながら決定的な形を作るには至らない。
後半、1トップの形に変えた熊本が流れを引き寄せ始めるが、69分、リスタートからボールをつないだ福岡がウォン・ドゥジェのJリーグ初得点で先制。しかし73分、ペナルティーエリア内でしかけた片山が倒されて得たPKを嶋田が落ち着いて決め、熊本が同点に持ち込む。その後、福岡は松田と城後、熊本はグスタボと攻撃のカードを切って“次の1点”を奪いに出るが、ともに決定機を作りながら精度を欠いて決勝点は生まれず、勝ち点を分け合う結果となった。
福岡は3位に後退したが、長崎との勝ち点差はわずか『1』で再び浮上する可能性は十分。一方、いまだ20位から抜け出せない熊本も、上位相手に追いついてのドローは価値あるもの。7試合ぶりの得点を光明に、残り9試合で勝ち点を積み重ねていきたい。(井芹 貴志)