J2残留を目指す群馬とJ1自動昇格を狙う横浜FCの両チームにとって痛いドローとなった。群馬は、イバ、レアンドロ・ドミンゲス対策として3バックを選択。左右のウイングバックをサイドにへばりつかせる実質5バックで横浜FCと対峙した。
先制したのは群馬だった。序盤から一方的に押し込まれたが、35分、松下のクロスに右ウイングバックの高橋がヘッドで合わせて均衡を破る。「横浜FCのファーサイドはマークがズレるので、狙っていた」(高橋)。リードを奪った群馬は、自陣にフィールド9人を配置する“亀の子作戦”で、逃げ切りを図る。
しかし、甘くはなかった。横浜FCは68分に大久保を前線に投入し、力技でゴールを奪いにかかる。ゴール前のマークを分散させられた群馬は74分、その大久保に豪快なヘッドを決められて、同点に追いつかれた。群馬は逆転負けという最悪の結末こそまぬがれたが、今季1度もウノゼロの勝利を挙げていないというチームの経験値不足を露呈する結果に。森下監督は「横浜FCの選手のキャリアと質を考えれば(同点にされたのは)致し方ない」と語った。一方、横浜FC・中田監督は「(昇格のために)勝ち点3を奪わなければいけない状況だったが、勝ち点2を失ってしまった」と表情を曇らせた。
シュート数は群馬の3本に対して横浜FCは14本。勝ち点は均等だが、成熟度の差は歴然だった。(伊藤 寿学)