色を出し合い打ち合った名岐ダービー第2幕。勝敗を分けたのは質と精度
岐阜、名古屋ともに共通するのは、パスをつなぎ攻撃的に相手を押し込むサッカー。両軍が雌雄を決する名岐ダービー第2幕は、岐阜のホーム・長良川をクラブ史上最多となる17,027人の観衆で埋め尽くし、そしてその内容も素晴らしかった。
序盤は岐阜のプレスに捕まり、ビルドアップが困難であった名古屋。22分には岐阜のスピーディーな崩しから左サイドを破られ、大本に先制点を許す。しかしチームのパステンポが整い始めると、32分に田口、36分にシャビエルと、こちらも華麗なパスワークから得点し、瞬く間に逆転に成功する。
そして後半開始直後の46分には、岐阜の大木監督が「ターニングポイント」と振り返った3点目を加点。中盤でのボール奪取の流れから佐藤が裏へ抜け出しラストパスを送ると、フリーで走り込んだシャビエルが冷静に決め切った。54分にもそのシャビエルがネットを揺らして名古屋が4点目。その得点力もさることながら、名古屋の流動的なパス回しとバイタルスペースに飛び出してくる人数、スピード感はまさにスペクタクルそのものだった。
突き放された岐阜だが、決して自分たちの形を表現できなかったわけではない。2点を失った8分間も、今季積み上げてきたプレッシングと丁寧なパス交換から風間と庄司が決定機を迎えている。しかしこれを決め切れなかったことが勝敗に直結。66分にシシーニョ、庄司、難波の連係で1点を返すが、さらに2点を追加され、名古屋が圧勝する形となった。
「ウチが決定機を多く決めた試合」と名古屋・風間監督。互いに良さを出し決定機を量産したこの日の枠内シュート数は岐阜が8、名古屋が11。勝敗を分けたのはシュートエリア内での質と精度の圧倒的な差にあった。(岩波 陽平)