ゲーム中の配置転換が奏功。試合展開を変えた“ロティーナ・マジック”
主導権を握ったタイミングで得点を決める。それを達成した東京Vが、連勝を収めることに成功した。
「二つの局面がある試合だった」とロティーナ監督が振り返ったように、30分ごろまでは、完全なる山形ペース。東京Vは前節の町田戦から採用している、攻撃で[3-4-3]、守備で[4-3-3]を敷く可変システムがハマらず。守備への切り替えのタイミングで後手に回り、佐藤と安西海斗が効果的に絡むビルドアップを抑えられない。ボールを持っても、2トップと佐藤が前線に張り出してプレッシャーを掛ける相手に苦戦した。山形が何度もクロスを入れる展開になったが、「本数の割に(中で)ヒットできなかった」(阪野)。
33分、ロティーナ監督が動く。安西幸輝と安在のサイド、高木善とアラン・ピニェイロのサイドを入れ替え、攻守ともに[4-3-3]に変更すると、「急にハマった」(高木善)。ボランチの位置まで落ちてボールを回そうとする佐藤を渡辺が捕まえ、起点を作らせない。山形の攻め手がなくなり、東京Vがボールを支配した。そして37分、右サイドに移っていた安西幸輝のシュートをGK児玉が中央にはじいてしまい、それをピニェイロが押し込んで先制する。ただ前半終了間際、佐藤の正確なCKが安西幸輝のオウンゴールを誘って、試合は1-1で折り返した。
後半に入って53分、右SBに入った井林のクロスにドウグラス・ヴィエイラが合わせて勝ち越し。さらに63分、内田がしかけたカウンターからヴィエイラが単独突破で加点して、試合を決めた。
東京Vはジワリと順位も7位に浮上。J1プレーオフ圏の6位・徳島と勝ち点57で並んだ。一方の山形は9戦勝利なし。4試合ぶりの得点も、オウンゴールだった。得点の形をチームとして作り、共有させたい。(田中 直希)