ともに出場停止やけが人で主力を欠いた中、布陣、基本戦術を変えずに臨んだ京都と、高さ対策のために空中戦に強い若手CB二人を抜擢し、布陣も[3-5-2]に変更した讃岐。コントラストの分かれた両者の一戦は、明暗がついた試合となった。
試合序盤から攻勢をかけてきた京都に対し、讃岐は久々の先発起用に舞い上がる中島、ユン・ソンホの若手CBは要所で冷静さを欠いていた。その序盤でユン・ソンホがエリア内でファウルを取られてPKから先制点を喫すると守備陣の混乱はその後も止まらず。その4分後に渡邉のキックがブロックされると、そのこぼれ球をイ・ヨンジェにさらわれてすぐさま追加点を許した。
序盤で喫した2点のビハインドが「(この試合の)すべてだった」と讃岐・北野監督。平常心を取り戻せず、警戒していた闘莉王の高さを生かす形の攻撃からも容易く3点目を献上すると、後半からは通常の[4-4-2]にシステムを戻して攻勢に転じたが、それもあとの祭り。リスク覚悟で前に出たところを京都にカウンターで狙い撃ちされ、64分にイ・ヨンジェに4点目を決められたところで完全に勝負あり。直近10試合で5失点と粘り強さを見せていた強固な守備が幻だったかのように、讃岐はもろくも崩れ去った。(松本 隆志)