結果的にミスが失点を招いた形だが、岐阜の敗因は徳島のプレッシャーを恐れていたことに起因する。
フィールドプレーヤー全員が出足良くプレッシャーを掛ける徳島に対し、岐阜は序盤から攻撃がまったく形にならない。前線の選手たちは「ボールにほぼ触っていない」(田中)状態が続き、ボールを奪われては徳島の猛攻を必死に耐え忍ぶ展開に。35分と39分に連続したピンチの場面もあったが、ビクトルの好セーブで前半を奇跡的に0-0で折り返した。
岐阜は後半開始から反撃に出たかったものの、開始直後の47分には終始プレッシャーに苦しんでいた阿部のクリアミスが無人の右サイドに流れると、これを内田にさらわれ、先制点を奪われてしまう。
徳島が先制したあとは、両者に疲れが見え始めたため、オープンな展開となる。この戦況を見極めた徳島のリカルド・ロドリゲス監督は、小西と広瀬を投入し、中盤を厚くして対応。そして89分に岩尾が直接FKを岐阜ゴールに突き刺し、勝負を決めた。
パスサッカーが金看板の岐阜にとっては相手のプレッシャーに臆せず「勝負しなければいけなかった」(福村)。一方、快勝の徳島はプレーオフ圏の6位をキープし、J1昇格に向けて上位陣を追っている。(文・岩波 陽平)