先発7人を入れ替えた群馬。先制するも、耐え切れず逆転負け
最下位・群馬が、東京Vに逆転負けを喫しJ3降格圏の21位以下が決定した。
この試合に敗れればJ3降格圏が確定する群馬は、大敗した前節・徳島戦から先発7人を入れ替える荒治療を敢行。けが明けのエース、カン・スイルをスクランブル起用して東京Vを迎え撃った。一方の東京Vは、アラン・ピニェイロが警告累積のため出場停止。ドウグラス・ヴィエイラを軸に勝ち点3を狙った。
あとがない群馬は序盤から意地を見せた。坪内、川岸、一柳の急造3バックが決死の守備で東京Vの攻撃を食い止めると、カン・スイルを中心としたカウンターで応戦。東京Vに対して一歩も引かない戦いを演じてみせる。そして、ゲームの均衡を破ったのは、群馬だった。70分過ぎから波状攻撃をしかけると、75分にカン・スイルが右からのクロスのこぼれ球を右足で豪快に蹴り込んで先制に成功する。しかし、ここから耐えられないのが今季の群馬の悪癖。1点リードの中で東京Vの猛攻を受けると、ディフェンスラインがずるずると下がっていく。
東京V・ロティーナ監督が効果的な選手交代で勢いを助長させたのに比べ、群馬・森下監督の交代策は守備力を下げる結果に。83分にヴィエイラにPKを与えて同点にされると、88分には内田にヘディングシュートを決められて力尽きた。松下は「降格圏決定はこの1試合だけではなくシーズンを通じての結果。重く受け止めなければいけない」と険しい表情。一方、東京Vのヴィエイラは「目標に向かっていくための価値ある勝利。チームにとって非常に大きい」と次節へ意気込んだ。残り15分でギアを上げた東京Vと、失速した群馬。両チームが積み上げてきたものの差が、結果となって表れたゲームだった。(文・伊藤 寿学)