前日から降り続けた雨によってピッチのところどころに水たまりができた悪コンディションの中、岡山が8試合ぶりの勝利を収めた。「泥臭い勝ち方だったけど、ウチらしかったと言えばウチらしかったと思う」と喜山。気持ちで相手に勝った試合だった。
前半は互角の攻防が繰り広げられた中、終了間際に群馬が間隙を突く。バイタルエリアに放り込まれたボールを岡田が出足良く反応して落とすと、山岸が左足でミートしたシュートはピッチを滑って加速し、ゴールネットに突き刺さった。
岡山にとってこの失点は「かなりのビッグブロー」(長澤監督)だったが、逆に選手たちは後半に腹をくくって挑むことができた。後半が始まると積極果敢に前へとボールを運び、赤嶺と豊川へサポートの距離も近くなって群馬を押し込んでいく。52分に石毛が直接FKを決めて同点に追いつくとさらに加勢。そして、自陣から出ることができなくなった群馬は70分、エリア内で赤嶺に時間とスペースを与えてしまう。背番号24は冷静にGKとDFの動きを見てシュートを流し込んだ。
逆転した岡山は、喜山を中心とした守備陣が最後まで集中力を高く保ってリードを守り抜く。ホームでの勝利は、実に7月30日の第25節・長崎戦以来。「ホッとしたという言葉はあまり使いたくないけど、みんながそう思っていると思います」(赤嶺)。悪天候の中でも集まってくれたサポーターと2カ月半ぶりの勝利を味わった。(文・寺田 弘幸)