前節で最下位が確定した群馬と、J1昇格プレーオフ進出の可能性が消えた京都。目標を失ったチーム同士の対戦は、1-1の痛み分けに終わった。
攻守の要・松下を出場停止で欠く群馬は、[4-2-3-1]のシステムを選択し、中盤に高井、出岡、吉田ら若い選手を並べた。一方の京都は、出場停止のハ・ソンミンに代わり、望月を起用。中盤の主導権を奪いに出る。
静かな展開で進んだゲームは23分に均衡が破れた。高井が自慢のドリブルでバイタルエリアからペナルティーエリアへ突進し、PKを奪取。自ら今季10点目となるゴールを決めて先制に成功する。ホームで意地を見せたい群馬は、勝ち点3をもぎ取るべく、決死の戦いを見せて時計の針を進めていく。しかし、チームに根づく甘さを払しょくすることはこのゲームでもできなかった。85分に左サイドのセンターライン近くでFKを与えると、ロングボールに対しての対応にほころびが出てしまう。大野に頭で流されると、ゴール前に浮いたボールを大黒にヘッドで押し込まれて、8試合ぶりの勝利を目の前にしながら痛恨の失点。ゲームは1-1のまま幕を閉じた。
試合後、群馬は、都丸晃社長、菅原宏GM、森下監督のフロント、強化、現場のトップ3人の辞任および退任を発表した。混乱の続くクラブに一縷の光は差したが、後任はすべて未定。一刻も早く、新体制を作らなければチーム改革は進んでいかない。(文・伊藤 寿学)