劇的PK“白星締め”。名古屋、退任の長谷川監督に花
システムが[3-4-2-1]でぶつかり合う名古屋と福岡の対戦は、0-0で迎えた後半アディショナルタイムにPKを決めたホームチームが辛勝を収めた。
福岡は17歳の前田陽が先発。クラブ史上最年少出場となった。名古屋も18歳の森や19歳のGKピサノが先発。互いに近未来を想像させる構成で勝利を目指した。
前半、「両チーム唯一」と言える決定機を作ったのはホームの名古屋。31分のFKから、キャスパー・ユンカーの折り返しに藤井が頭で合わせてゴールを襲った。ただ、ラインギリギリで見木のクリアに遭い、先制点とはならず。5試合連続無失点中の福岡がその守備の集中力を見せた。
ボールを保持してもなかなかチャンスを作れずにいた福岡は、後半に入ってようやくこぎ着ける。相手を押し込みながらパスをつなぎ、最後は間で受けた重見がターンへ。しかし、ここでボールが足につかずシュートに持ち込めない。ほぼフリーだっただけに、もったいない場面だった。
名古屋の後半のチャンスは67分、菊地、和泉とパスをつなぎ、エリア内に走り込んだ稲垣がシュートを放つ。しかし、ここは福岡のGK小畑がファインセーブ。お互いに今季を象徴するように、あと一歩の決定力がこの試合でも出せない。
そのままスコアレスで迎えたアディショナルタイムだった。名古屋がクロス攻撃から押し込むと、そのこぼれ球を小野が回収。ボールを受けた森島がエリア内の木村に縦パスを差したところで、福岡の安藤が倒してしまう。VARが介入し、オン・フィールド・レビューの結果、PKの判定。キッカーの稲垣がゴール左に決め切ってこれが決勝点となった。
今季限りで退任する長谷川監督にとっては、4年間指揮した名古屋でのラストゲーム。「交代選手も含めて、みんなが戦ってくれた結果。それに多くのファミリーの熱意がPKのジャッジになった」と感謝し、最後の指揮を劇的勝利で終えた。(文・斎藤 孝一)