ルヴァンカップの敗北を乗り越え、リーグ制覇へ柏が再起
柏にとって、逆転優勝に向けて落とせない一戦。ルヴァンカップで悔しい結末を迎え、精神的にも立て直しが必要不可欠だった。先発は、ここ数試合で右WBとして躍動していた山之内が東洋大に戻った関係で、馬場を同位置に起用。原田を右CBと、これまでの同時起用とは逆の配置で臨んだ。
序盤からマンツーマン守備で柏の前進を阻む名古屋に対して、柏はショートパスだけでなく、後方からのロングボールも併用。GK小島からの正確なキックに垣田や馬場、ジエゴら強度の高い選手たちが反応し、こぼれ球を拾っていく。
それでも名古屋の厳しいプレスによってボールを奪われるシーンはたびたびあった。13分にはカウンターを仕掛けられて稲垣の折り返しから木村に合わせられた。36分にもビルドアップのミスを突かれて永井謙佑にシュートを打たれるピンチを招いた。しかしそのどちらも小島が好セーブ。鉄壁の守護神が相手にゴールを許さず、スコアレスで前半を終える。
後半に細谷と瀬川を投入して縦への意識を高めた柏は、早々にリードを奪うことに成功。47分、右サイドで馬場が相手の背後に走り込んだ原田にロングパスを入れ、抜け出した原田がペナルティエリア内まで進入して低く鋭いクロスを供給すると、防ごうとした相手DFの足に当たってボールがネットに吸い込まれ、劣勢だった柏がリードを得る。57分には、右でボールを受けた小西が左サイドへ振り、三丸が左足での強烈なシュートを放つなどチャンスを作った。
終盤は主導権を握られるも、古賀を中心とした守備陣が簡単にはボックス内への進入を許さず。名古屋が前がかりになれば、細谷が縦への抜け出しで怖さを与えるなどして押し返しながら1-0で勝利。前半に好守を連発した小島がリーグトップとなる18度目のクリーンシートを達成した。指揮官も「価値ある勝点3を全員の力で勝ち取ることができた」と絶賛し、逆転優勝への望みをつなげる『3』を奪って首位・鹿島を追走する。(文・藤井 圭)