徳島優勢も決め切れず。関根の決勝点で浦和が辛勝
注目の徳島新旧指揮官、初の直接対決。前半戦で浦和が勝利した際にはコロナ禍でダニエル・ポヤトス監督の入国はかなっておらず、代わって甲本偉嗣ヘッドコーチが指揮を執った。
今週は両者とも難しい準備。徳島は降り続く雨の影響で練習場のピッチに水溜まりができて、具体的な戦術トレーニングを1日も行えず。対する浦和も水曜日に天皇杯ラウンド16・京都戦(1○0)があり、中2日での試合かつアウェイ連戦ということで難しい準備を強いられた。
先発に目を向けると、徳島は出場停止のドゥシャンに代わって福岡が起用され、前節出場停止だった岸本や契約上出場できなかった垣田が先発復帰。浦和は負傷離脱していたキャスパー・ユンカーが戦列に復帰し、アレクサンダー・ショルツが加入後初先発。また、SHには汰木と田中が起用され、サイド攻撃で勝負をかける意図が感じられた。
どちらがボールを保持するかが注目された一戦だが、前半は「攻守ともに主導権を握ってやれた」という垣田の言葉どおり、徳島が完全に支配した。だが、訪れた好機に繰り返し立ち塞がったのは浦和の守護神・西川。垣田のヘディング、岩尾のミドルシュートなど、どれか一つでもゴールネットを揺らせていれば、試合展開は大きく変わったことだろう。
後半、流れを変えたい浦和は動く。江坂を投入して、システムにも手を加えながら徳島の守備がハマりづらいビルドアップを開始。すると、後半の立ち上がりは浦和がペースを握った。ただ、徳島も「ダメージを与えられる怖さはないと判断した」(ポヤトス監督)と細かな修正を加えながらも現状維持。垣田がカウンターからポストを叩くシュートを放つなど一進一退の攻防が続く。だが、先にスコアを動かしたのは浦和。スローインを起点に、汰木が持ち味のドリブルで仕掛けてマイナスのクロスを供給。そこに関根が走り込んで値千金の先制点。最終的にこの1点が決勝点となり、浦和が勝利をもぎ取った。(文・柏原 敏)