今季、徳島のキャプテンを務めているのは倉貫一毅選手。幅広い経験を元に、常にチーム全体を見渡した広い視野で、過不足なく言葉を伝えてくれます。そして、ピッチを離れれば、3人の男の子を持つ良きパパでもあります。「自分は、サッカー選手である前に三児の父親であり、多くのこどもたちが命を落とされたと聞き、心が痛いです」(クラブの公式リリースより抜粋)。東北地方を襲った太平洋沖大地震に対しても、真っ先に挙げられた言葉は子どもに対してでした。普段から、子どもの話をよくしてくれる倉貫選手(僕らマスコミ陣が聞くからなのですが…)にとっては、とても他人事とは思えなかったのでしょう。上の二人の男の子は、すでにサッカーを始めているそうです。子どもの(プレーの)成長を見守る。今の倉貫選手の支えの一つになっているのだと思います。いつの日か、指導者として息子の成長を見守る、そんな物語が始まるのかも知れません。