Practice Report 練習場レポート

[997号]エルゴラ掲載コラム:別れは突然に。マルキーニョス契約解除/ 板垣晴朗

2011/4/12 7:00 0

 9日の市原臨海競技場に、背番号18の姿はなかった。同日、マルキーニョスとの契約解除が、仙台から公式に発表された。

 35歳になっても衰えを知らない運動量と決定力を仙台加入後も見せていたマルキーニョスは、東日本大震災発生後に一時ブラジルへ帰国。家族の反対を押し切って、万全のコンディションで仙台の関東キャンプに合流した。

「仙台の仲間といろいろな場面で支えあって、いっぱいゴールを決めていきたい」

 市原へ移動後の3日には夕食を前にチームメートの前でリーグ戦再開に向けた決意を話し、練習でもキレのあるプレーを見せていたところだった。しかし、7日に最大余震が発生したことで、家族や婚約者とのことを考え、日本でのプレー継続を断念。8日夜から手倉森監督と会談し契約解除に至り、9日朝に別れのスピーチをしてチームを去った。「仲が良かったし、戦力的にも痛い。でも彼の気持ちを汲んで、いるメンバーでしっかり戦うことがこれからは大事になってきます」と関口は別れを惜しむ。

 なお、「家族の気持ちが大事ということは理解できる。彼の決断は尊重したい」と話すマックスらほかの3外国籍選手は残留。仙台は残されたメンバーでリーグ戦再開に臨む。

(提供元:サッカー専門紙EL GOLAZO)


関連カテゴリ

League リーグ・大会