前節の柏戦でそろってゴールを決めた杉本と永井だが、今季二人は“戦い”の連続だった。開幕時は柿谷とフォルランから“FW”を奪えずにいた。柿谷が移籍し、フォルランも“絶対”ではない現在、ストライカーの地位が手の届くところまで来ると、新たな“戦い”が待っていた。ゴールを奪って、チームを勝利に導く??。今月のナビスコカップ準々決勝第1戦の翌日には、練習の最後、マルコ・ペッツァイオリ前監督が上げるクロスを延々とヘディングする杉本の姿があった。永井も、もがき続けた。得点チャンスに顔を出しながら、ネットを揺らせない日々。「一生、セレッソで点取れへんのかな」。自問自答もした。そんな自らと向き合い続けた一つの結実が、前節の得点であり、勝利だった。
ただし、…