川崎Fの攻撃の調子を測る一つの要素として右サイドの攻撃が挙げられる。逆サイドのレナトのような爆発力のある選手がいないぶん、右サイドはグループでの崩しが求められる。人数をかけて、パスの連続で前方へ向かうという崩しが右サイドにおける主な形。その中で“高い位置を取る”、“中盤の選手をサポートする”という右SBの出来が大きなカギを握る。そして、前節の大宮戦ではこの位置に入った田中が十分過ぎる活躍を見せた。51分には果敢なドリブル突破から大久保の2点目をアシスト。「技術はもともとある選手だけど、今日はほとんどボールを失っていない。今までの田中裕介のプレーをしてくれた。やればできる子だと思うので」と中村は試合後、称賛した。
田中は前半戦こそ不動の右SBであったが、中断明けから…