「プロ10年目で初めてシーズン終盤に優勝争いができている」。前節・FC東京戦は出場停止で、仲間たちの奮闘をスタンドから見つめざるを得なかった岩下が、充実のシーズンに闘志を燃えたぎらせている。
「浦和との対戦を前に、相手に重圧を掛けるためにも大事な試合」(岩下)と仙台戦の重要性は認識済みだが、長谷川監督が「いかにセットプレーを抑え、セットプレーで点を取るか」という勝敗のカギを攻守両面で握るのが岩下である。
前節はキム・ジョンヤが高さ対策を任されたが丹羽と組む場合、守りではね返す役割を担うのが岩下だ。仙台はセットプレーの失点数がリーグワーストだが、得点に関しては8得点で侮れない。「仙台は高さがないように見えるけど、体を張って戦える選手が多い。ゴール前でゴチャゴチャとなってこぼれ球を蹴り込まれないようにしたい」と“肉弾戦”は覚悟済みだ。
一方で得点に関しても岩下は自身の得点数以上の効果を発揮している…