プロ生活をスタートさせた福岡の地で、藤本は19年間の現役生活最後の試合を迎えた。アウェイながら試合前には引退セレモニーが行われ、藤本がサポーターに向けてあいさつを行った。また、96年にともに福岡に入団した同学年の中払大介氏と山下芳輝氏が藤本に花束を渡すという粋な演出もあった。
試合では終了直前の89分にピッチに入ると、熊本サポーターはもちろん、福岡のサポーターからも大きな拍手が起こった。短い時間の中でボールに絡むことはできなかったが19年の現役生活を勝利で終えた。試合後には「びっくりしたし、素直にうれしかったですね。涙がポロっと出てきました」と藤本が話したように、熊本、福岡の両選手たちから胴上げされ、福岡サポーターからのコールに応じて福岡サポーターの前に駆け寄ってあいさつする光景も見られた。
そして、勝利のあとは熊本恒例の『カモン・ロッソ』だが、この日は藤本のコールからスタート。出場時間こそ…