J1の座を懸けた最後の戦いで、千葉はセーフティーなプレーの多い立ち上がりを見せた。山形のプレッシャーに対して無理にボールをつながず、ロングボールでチームを落ち着かせようという意図が見えた。決して完璧な試合運びだったとは言えないが、ボールが落ち着き始めた30分を過ぎたあたりからは、いつもどおりの崩しも見られるようになった。
一方の守備面では、山形のサイドプレーヤーに対するプレッシャーが遅れる場面が目立った。11分には関塚監督が幸野を呼び寄せて指示を出し、修正を図っている。だが、千葉の右サイド=山形の左サイドから良い形でクロスを上げられることが多く、試合が動いたのもそのエリアからだった。キム・ボムヨンの粘りから得た左CKを宮阪が蹴ると、そのこぼれ球を再び宮阪がクロス。これに対してゴール前の連係が乱れ、山﨑に先制ゴールを許してしまった。
1点のビハインドで迎えた後半、千葉は本来の姿を完全に取り戻す…