またしても、J1には届かなかった。
リーグ終盤戦の千葉は、内容的には決して褒められない試合が少なくなかった。特に勢いを持って試合に入れないことが多く、その弊害はこの大一番でも出てしまった。両サイド、特に左サイドに圧力を掛けてくる山形に対して重心が低くなり、サイドハーフが最終ラインに吸収される場面が頻発。ボールを奪っても相手にハメ込まれた状態になっているため、大雑把なクリアしか選択肢がない。セカンドボール争いでも後手に回り、真綿で首を絞められるように苦しい展開に追い込まれていった。
7月に就任した関塚監督の下、千葉はサブメンバーを起用した天皇杯での勝ち上がりもあって、高い競争意識の中で調子を上げてきた。ただ、当然のことながら徐々にメンバーが定まり、チームの完成度を高めていくフェーズに入ると、競争のあるポジションは少なくなっていった。勝負強く勝ち点を積み上げる一方で、一発勝負での思い切りは欠けてしまったのかもしれない。
もちろん、すべては結果論でしかなく…