カズ&中山から城&呂比須への2枚代え、そしてラストピースは野人・岡野。41歳の指揮官・岡田武史監督の采配が冴えた歴史的一戦
97年11月・ジョホールバルの歓喜(1997年フランスワールドカップアジア最終予選)
青一色に染まったマレーシア・ジョホールバルのラルキンスタジアム。2-2で迎えた延長後半13分、20歳の司令塔・中田英寿がドリブルで持ち上がり、ペナルティエリア直前からミドルシュートを放った。これをイランの守護神・アベドサデが弾いたこぼれ球に野人・岡野雅行(現鳥取GM)が反応。スライディングしながら右足でゴールに押し込み、待望のゴールデンゴールが生まれた。岡田武史監督(現FC今治代表)らベンチに陣取った全員が歓喜の雄叫びを挙げ、歴史的ゴールを奪った男を揉みくちゃにした。93年10月28日の「ドーハの悲劇」から4年が経過した、97年11月16日。日本サッカー界はついに98年フランスワールドカップへの扉をこじ開けることに成功したのである。
98年フランスワールドカップの出場を目指す日本代表の活動は94年春の・・・
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