鳥栖は立ち上がり、山形の3バックのサイドのスペースへ効果的にボールを入れ、押し込む形で主導権を握る。試合前に「自分たちの良さが出し切れていない」と水沼が話していたように、第4節終了時点で最下位のクロス本数に関しても、30分までに3本上げるなど、改善の兆しを見せていた。しかし、主導権を握りながらも、決定的な形は生まれない。
山形が鳥栖の時間帯を乗り切ると、前半終盤から怒涛の反攻を見せる。鳥栖の最終ラインでボールタッチが多くなり始めると見るや、山形の持ち味である前線からのプレスと切り替えの速さを生かしたプレスバックが機能し始める。38分には右からのクロスを起点に石川が決定機を迎えるが、ゴール至近距離からの右足のシュートは鳥栖GK林がセーブ。さらに44分、…