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[J2序盤戦ベスト11]EG選定 序盤戦の十一傑。春に花開いたのは誰だ?

2015/4/16 14:59

首位の千葉からは森本を始め3名をベストイレブンに選出した



 フォルラン、山口蛍(以上C大阪)、ムルジャ(大宮)など、各国の代表クラスがひしめく今季のJ2リーグ。史上まれに見る豪華な顔ぶれとなったが、意外にも彼らは序盤戦ベストイレブンの選外となった。実績十分の選手たちを抑えMVPに選出されたのは、J3から昇格し旋風を巻き起こしているチームの小柄な主将だ。

平均採点上位に名を連ねるのは好調・千葉と金沢勢


 J2序盤戦のMVPには平均採点でトップに立った金沢の清原翔平を選出した。得点ランクでもトップを走る活躍を見れば納得だろう。

 各ポジションの平均採点上位には、首位に立つ千葉勢の名前が目立つ。FW部門でトップの森本貴幸は得点こそ少ないが、ここまで全試合に先発出場。闘志あふれるプレーでチームを引っ張っていることを踏まえ、ベストイレブンに選出した。また、MFに高採点の選手がそろったため1トップを選択。そのMFには平均採点上位選手を順当に選んだ。どの選手も全試合に出場し、チームの核となっているためだ。DF部門の上位2名、岩政大樹(岡山)と河本裕之(大宮)は3位以下に0.1近くの差を付けており、文句なしで選出。右SBにはここまで2位と良い滑り出しを見せた磐田から駒野友一を選んだ。左SBは平均採点上位に該当者は中村太亮(千葉)しかいなかったが、あえて福森晃斗(札幌)を選出した。ここまで3バックの一角でフルタイム出場し、インターセプト数(9位)、タックル数(5位)、前方パス数(8位)などで数字に残る結果を残しているのがその理由だ。また、ゴールマウスには昨季ワースト2位の失点数だった讃岐をここまで4失点と劇的に変えた清水健太に立ってもらう。なお、無敗で首位を走る関塚隆監督(千葉)の選出は文句なしだろう。

“みんなで戦う”金沢の象徴


MF 7 清原翔平(金沢)



 得点ランクの1位を見て「誰?」と思った人は少なくないだろう。いまJ2で最も点を取っている男、それが清原翔平だ。彼のスピードや技術は十二分にJ2で通用しており、むしろそれ以上の舞台も狙えるのではないかと思わせる。うまいだけなく、走れる選手であり守備も怠らない。技術の高さはファーストタッチからも見て取れる。第5節・愛媛戦(3○1)では力の抜けた素晴らしいシュートを決め、第6節・群馬戦(2○1)で水永の逆転弾をお膳立てした。

 11日に行われた第7節・C大阪戦(2○0)ではDFに1対1を挑み、見事に抜き去りPKを獲得。自らこのPKを決め、勝利を決定付けた。PKの際の相手サポーターからの大ブーイングを、「楽しかった」と振り返る強心臓もここまでの結果と無関係ではないだろう。C大阪戦後、ミックスゾーンで選手を待つ記者陣のどこからか「6点中4点がPKだから」という嫉妬の声が聞こえた。それは清原が選手として、そして金沢というクラブが認められた瞬間だったのかもしれない。たしかに4点はPKだが、そのうち二つは清原自身の絶妙な動き出しと、果敢な仕掛けが生み出したモノ。何よりPKにゴールが保証されていないことは、サッカーの歴史が証明している。

 決して闘将タイプのキャプテンではない。チームの一人として汗を流し、時にはチームの顔としてけん引する―。小さな体で走り続ける7番は、まさに“みんなで戦う”金沢の象徴だ。(野中 拓也)

J2 MATCH DAY 1-7 BEST ELEVEN


[4-2-3-1]



GK


清水健太(讃岐)
平均採点6.00
本紙平均採点では水戸の本間や岡山の中林のほうが上だが、昨季リーグワースト2位の失点数(71失点)だったチームを立て直した点を評価し、清水を推したい。

DF


福森晃斗(札幌)
平均採点6.07
奈良(FC東京)が移籍した最終ラインで開幕から定位置をつかんだ。第3節・福岡戦(2○1)ではGKのミスがあったとは言え、勝ち越しゴールを奪った。

河本裕之(大宮)
平均採点6.17
DFでありながら今季すでに2得点。セットプレーでの強さが光る。第3節の京都戦では試合終了間際に値千金のゴールを叩き込み、チームに勝ち点3をもたらした。

岩政大樹(岡山)
平均採点6.21
毎試合安定したプレーを見せ、DFの本紙平均採点ランクでトップに立った。空中戦の強さは相変わらずで、ディフェンスラインの統率でも力を発揮する。

駒野友一(磐田)
平均採点6.07
2位・磐田から唯一選出された。クロスの成功回数はC大阪のフォルランに次いで2位(12回)。190cmのジェイが完全復帰すればアシストも増えるだろう。

MF


パウリーニョ(千葉)
平均採点6.57
リーグNo.1のタックル回数(39回)を誇り、本紙平均採点も全体で2位と文句なしのベストイレブン入り。川崎Fでの不遇の時代を経て、完全復活した。

寺田紳一(横浜FC)
平均採点6.43
第5節・福岡戦(2△2)ではラストプレーで同点に追い付く起死回生のゴールを決めた。今季は攻撃面だけでなく、体を張った守備でもチームを支えている。

仲間隼斗(讃岐)
平均採点6.21
上々のスタートを切った讃岐だったが、沼田、永田などけが人が続出。それでも今季、熊本から加わった22歳のMFが豊富な運動量で攻撃をけん引している。

清原翔平(金沢)
平均採点6.64
SAGAWA SHIGA FC時代も含め天皇杯でJクラブを苦しめてきた実力者がJ2の舞台で真価を発揮している。6得点中4点がPKだが、PK成功率は100%。

ネイツ ペチュニク(千葉)
平均採点6.21
登録はFWだが、一貫して1.5~2列目で起用されているためMFで選出。第5節・C大阪戦(4△4)、右足でファーサイドに決めたシュートは見事のひと言。

FW


森本貴幸(千葉)
平均採点6.29
得点こそ少ないが、最前線で攻守に効いたプレーを見せて高採点となった。守備意識が改善されているのは明らかで、自陣ゴール前に戻って守備をすることも。

監督


関塚隆(千葉)
平均採点6.14
安定した戦いを続けながら首位に立つ。7試合を終えて勝ち点17はJ2に降格した10年以来最高の数字。「今年こそJ1昇格」が現実のモノとなりそうな予感。

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