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J1リーグ 第17節
6/27(土) 19:00 @ 味スタ

FC東京
3
1 前半 0
2 後半 2
試合終了
2
清水

Preview 試合プレビュー

武藤嘉紀。青赤のエース、最後の90分

2015/6/26 14:00

■FC東京
「最高の終わり方」をチーム全員で実現する
 FC東京のファンやサポーターは、きっと複雑な気持ちでこの日が来るのを待っていただろう。武藤が、今節・清水戦を最後にドイツへと旅立つ。昨季に正式加入して以降、間違いなく誰よりも味の素スタジアムを歓喜に導いてきた選手。この約1年半、若きエースの背中に夢を託してきた人も多いだろう。
 チーム内でも、武藤は常に周囲から気にかけられる存在だった。東京で、日本代表で、いつも行動をともにしてきた太田は愛情たっぷりにこう話す。
「よっち(武藤の愛称)はよくおいしいご飯を食べに連れて行ったし、さらにアシストもたくさんしたから感謝してほしい(笑)。でも先にアイツが代表に選ばれて、自分も刺激を受けた。こんな短い期間で結果を出して自信を付けて、海外に旅立っていく選手を初めて見た。最高の終わり方で、ドイツに行ってほしい」
 同じく代表戦士として、FC東京では主将として武藤を支えてきた森重は、独自の目線でこう語った。「DFにとってイヤなところにポジションを取れるFWになっている。Jや代表でいろいろなDFと対戦してきて、明らかに1年半前よりも成長している。(一選手として、海外挑戦は)うらやましいという思いもある。彼にとっては良いタイミングでの海外移籍。絶対に活躍してほしい」
 チームは現在3位。J1・1st第11節・鹿島戦以降に3連敗を喫した際は、一気に下降していくかに見えたが、何とか上位に踏みとどまることができている。その連敗を止めた1st第14節・柏戦で勝利に導くゴールを挙げたのも武藤。今節、最後を締めくくる彼の得点でチームが2位に浮上(広島の結果による)することが、太田の言う「最高の終わり方」となる。
 さらに武藤は現在10得点と、宇佐美(G大阪)、大久保(川崎F)、豊田(鳥栖)と並んで得点ランクトップに立つ。最後の試合となるこの清水戦でゴールネットを揺らせば、自身が目標に掲げていた1stステージ得点王になる可能性は残されている。現時点で日本での最多得点者としてドイツに乗り込んでいけば、武藤の名に箔も付く。
 味スタは今季3度目のチケット完売。「最後に期待に応えて、晴れやかな姿を見せたい」(武藤)。4万を超える人々が、武藤のラストダンスに熱視線を注ぐ。(西川 結城)

■清水エスパルス
大観衆を黙らせる。清水が今節で求めるのは勝利のみ
 大方の見方は“武藤嘉紀の移籍前のJリーグ最終戦”という位置付けかもしれないが、清水にとってはまったく関係がないことだ。求めるは勝利のみ。いまはそれだけ追い込まれている状態だ。
 前節・甲府戦(0●2)は、序盤にかつて清水に在籍したバレーにゴールを決められ(記録はオウンゴール)、後半、攻勢に出たところで追加点を許す負のスパイラル。果てはPKの大チャンスも決められず、完敗を喫してしまった。最近の“内容が良くても勝てない”という試合もできなかった。そして順位も、ついに最下位に転落した。
 さらに今節は、今季ここまで16試合に出場し、攻守に大車輪の活躍をしていたミチェル・デュークが累積警告で出場停止。ただ、清水にとってはまったく別の側面を見せるときが来たとも言える。カギになるのは、前節・甲府戦で途中投入され、今季初出場を果たした内田だ。甲府戦は15分と短い出場時間だったため得意の左足を披露する機会は少なかったが、「自分の中では次につながる試合になった」(内田)と手ごたえをつかんでいる。今週のチームはサイドからの攻撃を意識した練習を繰り返しており、内田が先発で起用されることになれば、彼の左足からチャンスを作ることができるかもしれない。FC東京の左サイドには太田がいるが「自分も負けていないというところを見せたい」と本人も強い意欲を語っている。
 清水にとって昨季アウェイのFC東京戦(8月2日、第18節)は監督交代直後、大榎監督の初陣だった。そのときは0-4と大敗。そこから始まったチームが、1年経ってどのように成長しているのかを測る指標にもなる。一時は10人を超えるけが人を抱えていたが、いまは落ち着いてきた。低迷する1stステージから、2ndステージにつなげる方向性を見いだしたい。「大観衆を黙らせたい」(内田)。武藤に花を持たせるつもりは毛頭ない。(田中 芳樹)

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