Feature 特集

感謝を込めたラストシーズン/その名を刻んだ男たち2019

2019/12/28 10:30 1


DF4田中マルクス闘莉王(京都サンガF.C.)

寂しそうに見えた背中 あのまま終わらなくてよかったと思っている。
 16年2月。田中マルクス闘莉王は大きな荷物を抱え、故郷のブラジルに帰った。名古屋との契約は満了。正直まだチームの中でも心身ともに存在感を発揮できる立場だけに、忸怩たる思いだった。
 だから、現役を続ける気持ちも捨てていなかった。高校生で故郷を旅立ち、長く家族とは離れ離れに。「一時は体を壊した父親の側にいたい。大好きなおばあちゃん(日系ブラジル人

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