悪天候下の一戦。巧みな試合運びで水戸が3発快勝
激しい風雨にさらされながら行われた一戦。前半は風上にエンドを取った水戸がどう猛に町田に襲い掛かった。
町田の激しいハイプレスをかいくぐりながら、多彩な攻撃を演出。その中でチームに勢いをもたらしたのはインサイドMFとして先発した山根。町田ボランチの脇のスペースでボールを引き出して起点となり、開始2分には強烈なミドルシュートを放つなど、果敢にゴールに迫った。
先制点が生まれたのは7分。左サイド温井が上げたクロスが風に運ばれてゴールに吸い込まれるというラッキーな形で水戸は先制に成功した。
さらに水戸は攻め続けたものの、町田GK福井の好セーブに阻まれて追加点を奪えず。このまま前半を終えるかと思われた45+1分。中央でボールを受けた松崎が左足を一閃。ゴール右スミに叩き込み、貴重な追加点を挙げた。
後半、水戸は風下での戦いを強いられたが、どう猛さを失うことはなかった。果敢にプレスをかけてボール奪取を繰り返し、風上の町田を自分たちのゴールに近づけなかった。そして、ボールを奪ってからテンポのいいパスワークで攻撃を組み立て、町田ゴールを襲い続けた。56分、カウンターからラストパスを受けた中山仁が鋭い切り返しでマーカーを振り切り、豪快に左足シュート。ゴール左上に突き刺し、勝利を引き寄せる3点目を決めた。
風上の前半には積極的に低いシュートを放っていき、風下の後半は細かなパスをつなぎながら鋭いカウンターを繰り出した。終始、強風を味方につけた試合運びを見せた水戸。終盤、セットプレーから町田にゴールに迫られるものの、集中を切らさずはね返し、雨の中でも集まった1400人のサポーターに勝利をプレゼント。「われわれらしくボールを奪いにいき、ゴールに向かう姿勢を90分間示し続けてくれた」と秋葉監督は誇らしげな表情を見せた。(文・佐藤 拓也)