■鹿島
ランコ ポポヴィッチ監督
前半は相手のペースに巻き込まれて戦ってしまった
(前半、苦しい立ち上がりになりましたけれども、そこをはね返しての勝利となりました)前半は、試合前から話していたんですけれど、相手のペースにウチが巻き込まれて戦ってしまいました。警戒していたところ、そしてやりたくないと思っていた展開にされてしまいました。われわれの判断も前半は遅かったですし、ボールを動かすときにも、長くボールを持って、味方に近づいてからパスを出す。60年代のサッカーを見たときに、私はそういう映像を見たことがあります。そのときのサッカーは、味方の選手の近くまで行ってボールを渡す。ボールを受けた選手がまた次の選手の近くまで行ってボールを渡す。前半のわれわれの姿は、まさにそれでした。そういうサッカーをやっていれば苦しむのは当たり前です。そして、前半ではミスも多かったですし、それを奪われて相手を勢いに乗せてしまったシーンもありました。後半に関しては違った展開になりましたし、ボールを速い判断で動かして、背後のスペースの使い方も良くなって、決めるべき瞬間にしっかりとゴールを決めたところで、非常に良かったと思います。ゴールデンウィークという祝日に、お祭り気分で来られているサポーターの皆さんもたくさんいらっしゃったと思います。そういった人たちに勝利を届けられれば非常に良かったというふうに思います。彼らが笑顔で帰ってくれることが何よりうれしいことでもあります
チャヴリッチ
良い時間帯に絡めたことはプラスになった
(後半頭から入るにあたって、どういう意識でピッチに入りましたか?)監督がスターティングイレブンを選びました。ただ、自分にもチャンスが巡ってくることは分かっていたので、そういう意味では良い準備をしていました。もともと、途中出場をするのはあまり好きではないですけれども、その中で点を決める、点に絡むことを意識して準備した結果、先ほど言ったとおり、良い時間帯に絡めたことはプラスになったんじゃないかなと思っています
■湘南
山口 智監督
良い流れを90分続けられないのが自分たちの課題
前半は立ち上がりから、積極的なプレーが見て取れたと思いますし、相手のCBの脇、SBの裏のところはもっと攻略したかったんですけど、そういうところを突くところは良かったと思います。最後の課題のところは相変わらずでした。後半に関しては、前半の戦いをまず続けることをみんなに伝えて、『0-0だけど、どんな状況でも鹿島さんは鹿島さんだし、気をつけよう』という話をして後半に入りました。その後、ヘディングシュートを決められて、そこから1点、2点と時間がない中でセットプレーで決められてしまって、非常にもったいない後半の立ち上がりだったと思います。それがそのまま結果につながったと思います。(前半を考えると1失点目が大きかったでしょうか?また、ゲームの分岐点はどこだと感じていますか?)それを90分続けられないのがいまの自分たちの課題です。後半へ気をつけて入ったけれどもこういうのが出てしまうというのはスキがあるからだと思いますし、セットプレーの守り方に関しては課題が出てしまった、というシーンだったと思います。こういう本番というか、練習で確認しても本番でやれないとこういうことになる。特に今日の鹿島さんはそういうストロングがあるので、そこに尽きると思います。もったいなかったのは2点目、3点目をポンポンと入れられてしまった。非常にもったいない試合ですけれども、自分たちが招いたことでもあるので、次に向かうにはそれを受け入れて、向き合って、逃げずにやるしかないと思います
福田 翔生
鹿島さんはセットプレーのしたたかさがすごくあった
本当に勝ちたかったので悔しい気持ちです。前半がすごく良かっただけに、後半はみんなで本当に気持ちを1つにと話していたんですけど、鹿島さんもセットプレーのしたたかさがすごくあった。そこで崩れたくはなかったですけど、全体で『まだやるぞ』という気が必要だったのかなと思います。(1点を取ったところで、前節・札幌戦の展開が蘇ったのでは?)全然僕はあきらめていなかったですし、もっともっとみんなで火をつけて、やらないといけないなというのをすごく感じました…