2点目取れずいわきは3試合、甲府は6試合未勝利に
ホーム戦4試合ぶりの勝利を目指すいわきと、リーグ戦5試合未勝利の甲府の試合。序盤から主導権を握ったのはいわきだった。最終ラインからサイドへのボールに、西川や山口がサポートに入る形でゴール前を目指す。19分、「プレスバックから前にいく形」を求められている加瀬の突破からカウンターを開始。「最終ラインを下げさせながら上げた」クロスはファーサイドの谷村へ渡ると、折り返しを有馬が体ごと押し込み先制した。直後に甲府は、宮崎が最終ラインの裏をとって同点のチャンスを迎えたが、シュートはGKの正面へ。追加点を狙ういわきはボール奪取からカウンターを試み、西川と谷村が自力でシュートに持ち込んだが枠には飛ばなかった。
いわきの攻めの形に構える時間が長かった甲府。自陣からのつなぎでいわきの連動したプレスに苦労したが、次第にシンプルに縦につけて起点を作れるようになる。後半頭からはピーター・ウタカを起用して2トップに変更。「ウタカとファビアン・ゴンザレスを前線に並べて彼らをターゲットに」(篠田監督)する戦略と、中盤を逆三角形にして「長いボールを入れながらセカンドボールをボランチが拾う形」がハマって優位に立つ。すると61分、鳥海が巧みな突破から一人かわし、空いたスペースにゴンザレスが抜けたところでGK立川に倒されてPKを獲得。これをウタカが冷静に沈めて今季7得点目を挙げた。
逆転を目指す甲府は69分、ウタカのクロスに木村が頭で合わせるもクロスバーを直撃。終盤にもクロスやこぼれ球からウタカに得点チャンスが訪れるが、前半からピンチを防いできた立川がファインセーブ連発で得点を許さない。前半に比べてパワーが落ちたいわきは、谷村を軸に鋭く前に向かうも決定的な場面を作るまではいかなかった。
劣勢を盛り返した甲府と、後半に失速したいわき。主導権が移り変わった試合は決着がつかず。甲府は6試合未勝利。いわきは3試合未勝利となって難しい状況が続く。(文・柿崎 優成)