松田邦貴監督(那覇西)
「ガツガツ行けなかった。疲労があったのか、単に行けなかったのかはわからないが、相手にいなされてしまった。だからこそもっと寄せるべきだった。試合前、選手たちには『ボールに食らいついて行こう』と話したが、早い時間帯に失点して気が落ちてしまった。でも早い時間帯だったからこそ時間はまだあったので。ハーフタイムには『もう点を取るしかないんだから。すぐ行こう』と話した。前半はバックパスばかりだったから。
久我山は素晴らしいチーム。スキルが高くて、ただうまいだけじゃなく、泥臭くやっている。レベルが高くて洗練されていて、質が高いなと思った。ああいうチームとやれたのは収穫。攻撃はああいうのをしたいなと思った。どうやったらああいうのができるか、考えたい」
李済華監督(國學院久我山)
「自分たちのサッカーで点数を取るやり方をしている。確認はそれだけで、それをやり切ろうとしている。だから相手のビデオを見るというような研究はあまりしない。全国は撃ち合いの試合になることが多いし、相手を研究するということはしない。だからこそうちの良さが出ているのかもしれない。
サッカーは特別なことをやるものではない。シンプルなものを精度高くやることが大事。シンプルな形でゴールに向かうのが一番いい。でもそういうわけにはいかないこともあるから、パスやドリブルでその状況で一番いいのを選択していく。パスばかりではゴールは奪えないし、1発だけに頼ると単調になる。ゲームを読める力というのが一番大切。そういう意味では、C.ロナウドをマネしたがるのはいいことだが、今日はミスが多かった。選択ミスもあったし。そんなにいいゲームではなかった。
これまで冬の大会では受験でエースを取られることが多かったのは確か。今年はそれがなかったのが良い結果にも表れているのかもしれない。だからといって"夏の久我山"という意識はそこまで持っていなかったけど。ただ、田邉ばかりが注目されるが、選手はみんなそれぞれ役割を果たしている。フィールドプレーヤーが彼(田邉)が10人だったら勝てない。汗をかく選手がいないと。うちはある程度運動量を出せる選手がそろっている。勉強しながらサッカーをするのは大変。私だったらボールばかり蹴っているだろうから(笑)。すごいなと思う。受験でサッカーを諦める選手がいる。でもその中で高いレベルを目指すのがうち。
(ベスト8入りについて)これまであまり実績がないし、もちろん勝ちたかったら『勝ったらすごいな』と思っていた。あと1つ勝ったら乾杯しますよ」