■京都
曺 貴裁監督
自分たちにとっては悪くない勝点1だと思う
J1へ昇格してきたとき、川崎さんにチャレンジして『あのチームに勝つぞ』ということを選手に伝えてから、3年になります。お互いのスタイルが出た見ごたえのある試合だったと思いますし、欲を言えば勝点3を取りたかったですが、先制点を奪われて、運もあったPKで、それも最初に止められたのをもう一度やり直して蹴れたことも含めて、自分たちにとっては悪くない勝点1だったと思います。今日のミーティングで“一意専心”という言葉を使いました。われわれはここで広島に大敗(J1第15節/0●5)したあと、ともすればやるサッカーを変えたり、違うことを選手たちとやっていれば、いまよりも良い結果が生まれていたのかもしれませんが、僕自身はそうは思っていません。前期に勝点を失ったことであらためて自分たちの良さに向き合えたし、その時間を自分が与えられて、やれることを全力でやる、スタッフと選手たちで全力で取り組んだことで、今日の勝点が生まれたと思います。3連勝したかったし、(他会場の結果によっては)今日勝てば残留が決まることも知っていました。そういう中で悔しい勝点1ではありますが、選手たちはよく頑張ったと思います
ラファエル エリアス
マルコとチームのために、決めるという気持ちで蹴った
マルコ(トゥーリオ)は本当に素晴らしい選手で、PKもよく一緒に練習しています。(一度目のPKで)彼が決められなかったことは悲しかったですが、やり直しになって自分が蹴ることになったときは彼のためにも、勝点が必要なチームのためにも決めるんだ、という気持ちで蹴りました。それが結果につながって良かったです。(PKを誰が蹴るのかについて)マルコと話をして決めました。彼のほうがこのチームに長くいますし、『蹴りたい』と自信を持っていたので、任せるべきだと思いました
■川崎F
鬼木 達監督
連戦の最後でよく頑張ってくれた
両チームのサポーターが非常に良い雰囲気を作ってくれた中で試合ができたことを感謝しています。その中で、自分たちのところでは前半に得点チャンスがなかなか生まれませんでしたが、我慢した中で後半に先制したので、とにかく勝ち切りたかったゲームではありました。ただ、追いつかれたあともしっかり体を張ることはできていました。いろんな意味で最後のところを頑張るところでは、連戦の最後でよく頑張ってくれたなと思っています。(前半、お互いにハイテンポでしたが、どう感じましたか?そして後半開始時の3選手交代について)スタートから前へ前へという選手が多く、そこは自分が求めていたところでもあります。そこはよくやってくれていましたが、行ったり来たりの非常に難しい展開になっていました。縦が早く、もう少し横の揺さぶりが出てくれば良かったので、3人を交代させました。後半は少しボールの落ち着き、前でポイントを作りたかったです。ただ、前半にプレーした3人が悪かったわけではなく、ミーティングから『どんどん行って、交代していくよ』という話もしていました
山田 新
背後はチームとして狙いを持っていた
試合前から、ボールを奪ったあとに背後は狙っていこうとしていました。そこはランニングできましたし、(大島)僚太くんは練習からああいうボールを出してくれます。うまく自分の前の空間にボールを置いてくれたので、ファーストタッチで相手の前へ入ることができて、そこで(自分の)空間を作れたのでGKを見て、シュートを流し込めたと思います。京都は前からプレスに来ますし、マンツーマン気味に来るぶん、背後のところはチームとして狙いを持っていました…