■京都
曺 貴裁監督
すべての人に感謝している
フットボールは戦術ボードや文字だけで改善できるものではありません。人がやることなので、選手をどういう方向へ、どういうことに向かわせるのかが大事だと僕は思っています。結果に対して『パスをつなぐためのポジションを取らなかった』とか、『ラインを上げ過ぎだ』とか、失点の原因をかき集めたりすることを見聞きする場面があります。課題に対する答えを、地に足をつけず、無理に急いで見つけようとしても難しいと思います。試合後にサポーターへ感謝の気持ちを伝えさせてもらいましたが、去年の広島戦(J1第15節/0●5)で崩れかけていたチームを救ったのは、サポーターの皆さんだと思います。あそこでわれわれを見放すような反応が起こっていれば、僕もおそらくいまここにいないと思います。今日ここに来てくれたサポーターや、スタジアムには来られなかったけれど画面越しに応援してくれた方々、いつ何時も支えてくれたスポンサーの方々……。すべての人に感謝しています。『人間は逆境に陥ったときこそ試される』というのは、僕にも当てはまるし、選手にも当てはまります。そんな意味を持つ勝利だったと思います
太田 岳志
全員で勝ち取った完封勝利
広島は本当に強い相手だけど、自分たちが同じ舞台へ行くためには今日は絶対に勝たないといけないと思っていました。無失点で勝ててホッとしています。チームとしてハードワークしてくれて非常に心強かったですし、そこは自分たちの根底にあるもので、それをやらないと試合には出られないのがサンガです。体を張ることはピッチに立つ選手の義務です。ピンチもありましたが、全員で勝ち取った完封勝利じゃないでしょうか。無失点で終われることは守備陣としてもチームとしても、自信につながります
■広島
ミヒャエル スキッベ監督
本当にアンラッキーだったと思う
本当にアンラッキーだったと思います。前半もチャンスはたくさんありましたし、後半は前半よりも多くチャンスがありましたが、決めることができませんでした。ボールの失い方が悪かった、もしくはアンラッキーだった。それゆえに鋭いカウンターを受けてしまいました。いまは非常に残念な気持ちでいっぱいですが、自分たちのチームが見せたパフォーマンスは素晴らしかったと思います。(ヴァレール ジェルマン選手と前田 直輝選手を初めてリーグ戦で起用しました。ビッグチャンスも作っていましたが?)2人とも今日のプレーを見たとおり、大きな補強になったと思います。ヴァレールに関しては大きな大きなチャンスを自分で作り出すことができて、ゴール前で1対1のチャンスとなりました。直輝も最後の15分で入って、3つ、4つチャンスを作ったり、自分でシュートまで持ち込む場面もありました。2人の能力はわれわれのオフェンス面で助けになってくれると思います
大迫 敬介
失点は個人の能力で止めるべきシーンだった
(失点シーンについて教えてください)数的不利だったので、味方にどうシュートコースを限定させるのかというところで、相手の応援の声もあってコーチングがなかなか通らないことが後半ずっとありました。そこの難しさはあったので、普段の連係から意思疎通をしないといけません。ただ、最後に相手のシュートに触ってはいたので、個人の能力で止めるべきシーンだったと思います。もったいなかったなと思います…