■浦和
マチェイ スコルジャ監督
時間が経つにつれて前に行けるようになった
立ち上がりは広島のほうが良かったと思います。相手が最初の1分から良いプレーをしていて、われわれにとって少し問題と言える時間でした。しかし、組織的なローディフェンスで相手にチャンスを作られることはなかったですし、時間が経つにつれて前に行けるようになり、相手ハーフでボールを持てるようになりました。そのあとは両チームとも非常に戦術的なプレーをしており、相手を抑えていたと思います。その流れの中で、われわれはより押し込めるようになっていきました。例えば、ボランチがファイナルサードに入っていく場面も増えていきました。(マテウス)サヴィオからサミュエル(グスタフソン)へのマイナスのボールは非常に惜しかったと思いますし、良いコンビネーションから(安居)海渡がペナルティーエリアに進入した場面もあと少しでチャンスになるところまで行きました。後半も立ち上がりは広島のほうが強度が高かったと思いますが、われわれはカウンターの場面を増やしていきました。そのカウンターの1つで、サヴィオが素晴らしいプレーをして(金子)拓郎のチャンスになりました。そして非常に大事なゴールを決めてくれました。選手たちには、『きっ抗した試合になり1ゴールが大事になるだろう』と話していました。そのあとはゲームコントロールをしようとする時間帯でしたが、少し守備の位置が深かったかもしれません。ただ、相手もあまり多くのチャンスを作ることはできず、最後にダニーロ(ボザ)がライン上でクリアした場面以外は抑えることができていたと思います
金子 拓郎
抜いたあとが一番緊張した(笑)
(ゴールシーンはGKをかわしにいく判断をした)大迫(敬介)選手がけっこう出てきていたので、ドリブルで抜くスペースがあるなと思いました。かわして落ち着いて決めることができました。抜いたあとが一番緊張しましたね(笑)。(得点後は感情を爆発させているようだった)やっぱり焦りがあったので、ああいうふうになったと思います。爆発させたのであまり覚えていないですけど、うれしかったです
■広島
迫井 深也ヘッドコーチ
もう1個深いところまで行けたら良かった
これまでの2戦はわれわれのゲームテンポでスタートできなかったこともあって、今日の試合は自分たちのテンポでスタートしようということでスタートしました。そういった意味では良いスタートが切れたと思います。ただ、前半の途中ぐらいからセカンドボールが拾えなくなって相手にチャンスを少し与えてしまったんですけど、途中からうまくセカンドボールも拾えるようになりました。ただ、もう1個最後の踏み込みところで深くまで行き切れなかったことと、最近カウンターから入れられているところをちょっと繰り返してしまった。ただ、選手たちは前向きに最後まで粘り強くやってくれたと思います。(2トップにして川辺 駿選手をトップ下にした布陣の狙いと成果について)これまでのゲームは前めの選手の距離感が少し離れている部分があった。もう1個は得点を取るためにゴール前に人を増やすという意味でも、そういう形をとりました。つなぎめのところは前節(・名古屋戦)に井上 潮音が入って人と人との距離のつなぎめになってくれたので、そこをつなぎにしながら前に人を多く、距離感を近く、という狙いを持ってやっていきました。ある程度のところで距離感を保てたと思うのですけど、もう1個深いところに何回か踏み込んでいけたらなと思いました。いつも以上に最後のところも中を通すことでいけた部分もありますけど、もう1個深いところまで行けたら良かったなと思います
ジャーメイン 良
パスやトラップ、連係の質ももっと必要
(チャンスの手前まで行くシーンは増えたと思うが、そこからさらに深くまで行くために必要なことは?)今日はけっこう入りからインテンシティーをいつも以上に高くということを意識してやっていた中で、相手陣内で引っかける回数も(前節・)名古屋戦に比べるとかなりあった。そのインテンシティーの中での質のところ。僕も何本かズレたりしたことがあったので、そこの質かなと思います。スピードが上がった中での1本1本のパスだったりトラップだったり連係の質ももっと必要かなと思います…