片野坂 知宏監督「選手も90分切らさずにやってくれた」

■大分
片野坂 知宏監督
選手も90分切らさずにやってくれた
“バトル・オブ・九州”のホーム２連戦２連勝、最高です。それしかない。うれしいです。前節の鳥栖戦で12,000人超、今日も14,000人超に来ていただいて、鳥栖さん、熊本さんからもたくさんのサポーターが来てくださった中で、“九州ダービー”らしい雰囲気を作っていただいた。その中でわれわれが勝つことができたのは、何よりも最高の結果。応援に来てくださった方々に勝利をプレゼントできること、そしてそれを活力にしてまた明日から頑張っていただくこと。それがわれわれの使命だと思う。しっかりと今日遂行できて本当にうれしい。これは今日出てくれた選手、出られなかった選手、クラブのスタッフを含めて、みんなの準備、今日のゲームに照準を合わせてやってくれたこと。試合前にはゴール裏のほうからも水を撒いてもらうようにお願いをして、ドームの関係者の方々に協力していただき、良いピッチ状態を作って保ってくださった。そういった表からは見えないところでも支えられていることが、非常にうれしい。熊本さんはすごくうまいチームで攻撃力があり、ポゼッション率も高い。押し込まれる、ボックスに入られるピンチはあるだろうと想定した中で準備した。守備のフェーズを合わせることと、持たせていいところと持たせてはいけないところ、奪えるチャンスがあるところ、そういったものを整理した中で、選手も90分切らさずにやってくれた

有馬 幸太郎
先制点を取れれば思いどおりの試合運びができる
（デルラン選手からのクロスに合わせたゴールシーンについて）ファーが空くというのはスカウティングでもあったので、狙いどおりだった。（先制点を取ったことで勝ち切れるゲームになったのでは？）もう１点くらい取れるシーンもあるので追加点が取れればなお良いのだが、いまは先制点を取れれば自分たちの思いどおりの試合運びができるという手ごたえは感じている

■熊本
大木 武監督
ウチのゲームではなかった
2,000人を超えるサポーターが来てくれて、ゴールデンウィークの１日を使って、労力を使って来ていただいたのに、勝って帰してあげられないことに対して非常に責任を感じます。すべて私の責任ですね。本当に申し訳ございませんでした。選手はよくやったと思います。その中で、私が勝たせてあげる力はないんですけれど、なんとかそこで１つ、点を取って勝ちたかったですけど、なかなかうまくいきませんでした。ゲームの内容としては、ウチのゲームではなかったです。もう少ししっかりウチのサッカーをしなきゃいけないです。（『ウチのゲームではなかった』という点について、もう少し詳しく教えてください）本当なら１点取って、ちゃんとゲームを支配して終わりたいということですね。（後半に臨むにあたって確認、修正したことがあれば教えてください）攻撃に関しては１つポイントがあったんですけど、それだけではなくてもう少しいろんなことを思い切ってやっていこうという話をしました。（後半途中で投入した３人に託したことは？）セットプレーが多かったですから、古長谷 千博と豊田 歩のキックを生かしたいのと、（竹本）雄飛を入れたのは、どうしてもスピードに乗って攻撃するという感じではない中で、真ん中で受けてテンポを作ってもらいたい意図がありました

上村 周平
どっちが先に１点取るかというのがカギになった
（大木 武監督は『自分たちのゲームではなかった』と話していましたが、プレーしながらどう感じていたでしょうか）こういう引いてカウンターを狙っている相手に先制点を取られると、ボールを握っていたとしても自分たちのサッカーではないというふうになるのかなと思うので、先制点を取って、相手が出て来ざるを得ない状況になれば自分たちのゲームになっていただろうし、やっぱりどっちが先に１点取るかというのがカギになったゲームだったと思います…