■大宮
長澤 徹監督
決め切らないとそうなるよねというゲームだった
今日は12,000人ほどのサポーターの方が集まってくれたのですが、勝利という形は実現できず、信じて集まってもらった中で、チームを預かる監督としては申し訳なく思っています。ゲームのほうは、展開的には相手のダイレクトなサッカーに対応しながら、逆に言えばセカンドを拾い上げたら、ときにはチャンスが来るというところだったと思います。得点はカプリーニが落ち着いてくれて、ペナ(ペナルティーエリア内)のところでしっかりジャッジして得点に結びついたが、そのほかが急ぎ過ぎたというか、的確なジャッジでないところがあった。決めないとやられるゲームで、決め切らないとそうなるよねというゲームだった。こういうゲームが続くと思うというのは、全体に対して(試合後のロッカーで)話してきた。ミドルサードまでの対応などいろいろあったが、ゴール前でやられたな、仕留められなかったという形なので、自分の指導も含めて、細かいところをもう少し徹底すればと思っているし、徹底し切れないという私の問題がある。そのへんを整理して進んでいきたい
下口 稚葉
崩れないようにしながらどう取るかを頭に入れていた
なんとか1個こじ開けたかった。僕が出ていたときはまだ1-1だったので、2点目をどう取るかというところと、崩れないようにしながらどう取るかということを頭に入れていた。ラッソ(ファビアン ゴンザレス)も入って、勢いに乗れていたところもあったし、(ウイングバックとして出ていた)右からも少しずつ入れていた。フィニッシュの場面でも、外から自分が入っていったところで、そこでもらえればというシーンも何回かあった
■いわき
田村 雄三監督
前半は相手を見てサッカーをすることができなかった
NACK5スタジアム大宮に1,200人近くの方が来てくれたと聞いています。声援が力になりました。谷村 海那選手のラストゲームということで、90分プラスα(の時間で)選手が躍動してくれました。何よりグラウンドに気持ちが落ちていました。(今節をもって移籍を前提とした手続きと準備のためにチームを離脱する谷村選手との思い出について)私自身、彼と大喧嘩を3回くらいしています。それでも彼は、へこたれず影の努力を続けることも知っていました。夜な夜なランニングして体脂肪を減らそうとしたり、栄養面も一番気を遣っている選手でした。一緒に過ごした6年間すべてが思い出です。(谷村選手がいわきに残したものは?)いわきFCのフットボールを体現する1人です。サッカー以外のところも含めて見本となる選手だった。オファーが来てステップアップすることは私自身うれしかったです。努力を続ければ報われるという姿勢を見せてくれました。(後半、インテンシティーを落とさずに戦えた要因は?)前半は相手を見てサッカーをすることができなかったです。ワイドのところはクロスがニアサイドに引っかかってカウンターを発動させてしまいました。今日のテーマだった、“相手より襲いかかること、相手より前でプレーすること、強度を落とさずやること”が大事だったので、選手がうまく体現してくれました
谷村 海那
みんなが勝たせてくれた試合だった
(移籍を前提とした手続きと準備のためチームを離脱することになりましたが、離脱前最後の試合を終えて)みんなが勝たせてくれた試合でした。自分自身、涙脆くて最後の挨拶のときは泣いてしまいました。自分はいわきで育って、田村 雄三監督に厳しくされて、いまがある。覚悟を持って決断したことなので、いろいろ思い返すと涙が自然と出てきました。最後絶対に勝って終わることがみんなへのプレゼントだと覚悟を決めて試合に臨みました…