山形が競り勝って10位に。藤枝はラスト8試合勝利なし
11位の山形と15位の藤枝、昇格も降格も懸かっていないチーム同士の一戦は、追いつかれたあとに勝ち越したホームの山形が2-1で勝利。山形で9季プレーし、この試合限りで現役引退する南を最高の形で送り出した。
その南が2試合連続で先発した山形は、立ち上がりからハイプレスと攻守の切り替えで相手を上回り、3試合ぶりに攻撃的サッカーに回帰した藤枝の攻撃を圧迫した。そして9分、藤枝のビルドアップのパスを高い位置で奪った寺山がそのままゴールに流し込み、先制に成功する。その後は藤枝が立ち位置を変えるなどして変化を見せたが、山形も柔軟に対応。藤枝は徐々にライン間やボックス内で起点を作り始めたものの、得点には結びつけられなかった。
後半の立ち上がりには山形がカウンターでビッグチャンスを創出。氣田のシュートのこぼれ球に高橋が反応し、至近距離からヘディングシュートを二度試みたが、藤枝の森が立ちふさがった。ボール保持の時間を増やし、相手を押し込みながらも多くの決定機を作れずにいた藤枝だったが、76分、CKの流れからついに同点に追いつく。世瀬のシュート性のパスを森が押し込み、ゴールネットを揺らした。
しかし山形も83分、CKから二人が頭でつなぎ、最後はゴール前の混戦から土居がねじ込んだ。これで山形が再びリードを奪うと、藤枝も反撃。ボックス内で受けた矢村や、FKからファーへ飛び込んだ久富がシュートを放ったが、ゴールを割ることはできなかった。一方の山形も榎本のクロスに坂本亘が頭で合わせるシーンがあったが、こちらも追加点にはならなかった。それでも山形は巧みに時間を使い、最後までリードを保って2試合ぶりの勝利。負けなしを8試合に伸ばし、順位も10位となりトップハーフに滑り込んだ。一方、敗れた藤枝はJリーグデビューとなる中村を起用するなど最後まで勝利を目指したが、8試合勝ちなしで今季を終えることとなった。(文・佐藤 円)