90分、グラッサが劇的決勝弾。磐田が逆転PO進出
逆転でのプレーオフ圏内入りへ勝利が必要だった磐田は2トップの一角に角を起用し、前線からのアグレッシブなプレスへの意欲を示す。しかし、後ろに人をそろえて数的優位の状態でビルドアップを展開する鳥栖の前に、うまく人を当てはめることができずにプレスは空転し、主導権を握られてしまう。それでもゴール前では高い集中力を見せ、鳥栖に決定的な形を作らせず。耐える時間が長くなり、思うように攻勢を掛けることはできなかったが、前半は失点せずに折り返した。
対する鳥栖は後半開始から新川を投入。56分には泉森からのロングフィードに反応した新川が磐田最終ラインの背後を突き、ゴールに迫ったところで追走したグラッサに倒されるも主審の笛は鳴らず。ファウルであれば決定的な得点機会の阻止と判定されてもおかしくない場面だっただけに、結果的にはグラッサの好守が大ピンチを防ぐことになった。
窮地を逃れた磐田は63分にペイショットを投入。ターゲットマンの存在はゴール前での迫力を生むことになった。66分には井上のクロスからペイショットが頭で合わせる。これはGK泉森に阻まれたが、CKを獲得。するとそのCKで、最後はファーサイドでフリーになった松原が押し込み、磐田が待望の先制点を奪う。その後は鳥栖の攻勢に押し込まれながらも何とか耐え続けた磐田だったが、89分に痛恨の同点ゴールを許す。鳥栖の鈴木がファンデンベルフをうまく背負いながらエリア内に入り、右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。
引き分けでは6位以内に入れない磐田にとっては痛い失点だったが、サックスブルーはここからドラマを生む。90分、クリアボールを渡邉が頭でつなぐとペイショットが収め、ラストパス。前線に上がっていたグラッサが左足でゴールネットを揺らす劇的な逆転ゴール。以降は鳥栖の反撃をシャットアウトし、二度の降格の憂き目にあった因縁の地で過去を振り払う勝利を挙げ、5位でのプレーオフ進出をつかみ取った。(文・杉山 文宣)